陥入爪・巻き爪について
陥入爪・巻き爪とは?
陥入爪・巻き爪は爪の変形で、陥入爪は爪の先端や両端が皮膚に食い込んだ状態を言い、巻き爪は内側に向かって曲がった状態を言います。
多くの場合、足の親指で起こり、爪が食い込んだ皮膚の部分で痛み、炎症、化膿などの症状が現れます。
陥入爪・巻き爪になる原因
陥入爪・巻き爪の原因として、大きくは「爪先への負担」と「深爪などの誤った爪切り」が挙げられます。
深爪をすると、爪の両端に圧力がかかるようになり陥入爪・巻き爪の原因となります。陥入爪・巻き爪になって痛みがある時、巻き込まれている爪を短く切ると一時的に軽減しますが、爪が伸びると皮膚への食い込みが強くなり悪化させてしまう恐れがあります。
スポーツによる爪先への負担、サイズの合っていない靴、ヒールの高い靴、先の尖ったパンプスなどを履き続けると、爪にかかる圧力が強くなり陥入爪・巻き爪になるリスクが高まります。
当診療所で行う陥入爪・巻き爪の治療・日帰り手術
抗菌薬の経口投与とステロイド外用塗布
陥入爪・巻き爪により爪が皮膚に食い込み、肉芽ができた場合には患部にステロイド外用薬を塗布し、抗生物質を服用して炎症を抑えます。
上記と並行して下記の保存的治療も状態に応じて行います。
テーピング法
爪が食い込んでいる皮膚の部分にテープを張って、患部と爪の間にスペースができるように引っ張り固定します。
コットンパッキング法
皮膚に食い込んでいる爪の端に少しずつコットンを入れて、患部と爪の間にスペースを作って食い込みを解消していきます。テーピング法と併用することもあります。
フェノール法(日帰り手術)
皮膚に食い込んでいる爪を部分的に切り取り、薬品(フェノール)で変形させてその部分が生えてこないようにします。
粉瘤・脂肪腫について
粉瘤・脂肪腫とは?
粉瘤(アテローム)
皮膚の下にできる袋状の良性腫瘍で、赤く腫れて痛みをともなったり、時に悪臭を発したりすることがあります。放っておくとどんどん大きくなっていきます。
脂肪腫
脂肪細胞からできる良性腫瘍で、全身のどの部分にもできますが、肩、背中、臀部などに多くみられます。放置していると少しずつ大きくなり、それが神経を圧迫すると痛みをともなうようになることがあります。
多くの場合、手術による摘出を行います。
当診療所で行う粉瘤・脂肪腫の日帰り手術
大きな粉瘤(アテローム)・脂肪腫でなければ、日帰り手術により治療することが可能です。当診療所では「切開法」と「くり抜き法」に対応しています。切開法とは、患部の一部を切開して膿を外へ排出する方法で、くり抜き法とは患部に小さな穴をあけて中身を抜き取る方法です。
切開法では切開後の縫合が必要で、その後も抜糸などの処置のために通院しなければならず、さらに粉瘤・脂肪腫が大きいと切開する範囲も大きくなります。くり抜き法ではお体への侵襲が少なくて済む一方、粉瘤・脂肪腫が大きいと適応とならない場合があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、患部をよく確認したうえで最適な方法をご提案させていただきます。
日帰り手術の費用
粉瘤(アテローム)・脂肪腫の日帰り手術は保険適用の手術です。
費用の目安は粉瘤・脂肪腫の状態によって異なりますので、詳しくは当診療所へお問い合わせください。
粉瘤の直径 | 費用(3割負担の場合) |
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露出部の粉瘤 2cm未満 | 5,310~5,910円 |
2~4cm未満 | 11,340~11,940円 |
4cm以上 | 13,410~14,010円 |
露出部以外の粉瘤 3cm未満 | 4,170~4,780円 |
3~6cm未満 | 10,020~10,630円 |
6cm以上 | 12,810~13,420円 |
上記費用以外に、初診料、再診料、処方料、薬剤料などがかかります。